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【光三寶荒神社】「狩場明神」和歌山県橋本市

【光三寶荒神社】「狩場明神」和歌山県橋本市



【光三寶荒神社】の創建は、約900年前に遡ります。由緒書きによると、1090年、白河法皇が熊野御幸の途中、この地に立ち寄られた時に、荒神が天空より光輝く姿を現してこの地に留まり、信仰のあつい者を守護することを宣言されたので、法皇がその姿を仏師に刻ませ、祠を設けて祭祀されるようになったと言い伝えられています。境内には、この土地にゆかりのある三神(阿多部王、狩場明神、坂上田村麻呂)の碑も建立されています。阿多部王(別名:都加使主(つがのおみ))は狩場明神の初代の先祖神で、征夷大将軍で知られる坂上田村麻呂はその分家筋にあたるそうです。



「三宝荒神」について;


荒神は、仏法ならびに伽藍の守護神のことです。日本では荒魂・和魂の2種の概念があり、前者は害悪をなす悪神であったので、これを祀るものは本来なかったが、仏教の伝来とともにインドに行われた夜叉・羅刹などの悪神を祀り、これを以って守護神とする風習が伝わりました。
古来からいう荒魂を祀って荒神としたのです。ヒンドゥー教での悪神が仏教に帰依した後に守護神・護法善神とされた風習が、日本の風土でも同じくされたものです。
像容としての荒神は、インド由来の仏教尊像ではなく、日本仏教の信仰の中で独自に発展した尊像であり、三宝荒神はその代表的な物です。
三宝荒神の像容は、三面六臂または八面六臂(三面像の頭上に5つの小面を持つ)が一般的です。
暴悪を治罰するという性質のため、頭髪を逆立てて眼を吊り上げた憤怒の表情を示し、密教の明王像に共通するものがあります。
不浄や災難を除去する神とされることから、火と竈の神として信仰され、多くは、かまど神として祭られています。



「狩場明神」について;


高野山の地主神です。空海が高野山をひらいたとき、2匹の犬をつれた猟師の姿で道案内をつとめたという由来から、この名でよばれるようになりました。



「阿多倍王命、坂上田村麻呂命」について;


天授阿多倍王は津加使主のことにして狩場明神の初代に当たり、田村麻呂は分家の武将とされています。






住所:和歌山県橋本市神野々840−1