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【西郡天神社】(にしこおりてんじんじゃ)大阪府八尾市

【西郡天神社】(にしこおりてんじんじゃ)大阪府八尾市



【西郡天神社】(にしこおりてんじんじゃ)は、大阪府八尾市泉町にある神社。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。前後区時代の天文年間(1532年-1555年)の創建と伝わるが、それよりも以前との説もある。当地は、錦織連の居住地だった。
錦織連は百済より渡来した織物技術者で、宮中に仕えた。当社境内の手水鉢は、錦織氏が創立した西郡寺の塔刹柱礎石だった。つまり当社は寺院跡で、八間堂の字名が残る。かっての寺領は広大で 北は300メートル先の恩智川まであった。また本堂、金堂、三重の塔などを持つ大寺院だった。この塔心礎は、高さ60センチ、縦120センチ、横160センチの自然石の中央に、直径67センチ、深さ37センチの柱穴があり、その中央に直径21センチ、深さ18センチの舎利孔がある。白鳳時代に属するものとされ、また、この境内から鎌倉時代の石灯篭の台座も出土した。現在は市の史跡に指定されている。


南北朝時代には、楠木正成によって建立された幻の河内寺の一つ錦織寺となったが、南朝の敗退により焼き討ちにされたという。その跡地に、自然発生的に神社が建立され、錦織家の祖神が祭祀されたのが当社だという。


御祭神は、本殿中央が主祭神の須佐之男大神、脇神として、本殿右座が天穂日命、本殿左座が菅原道真。当社は、現在は道真が祀られているとはいえ、もとは天神・天満宮ではなく、古い形態の天神社である。


例祭は10月25日で、秋大祭礼。ふとん太鼓、だんじりが曳行される。2月3日に節分祭、1月14日に歳旦年始祭として、とんど焚が行われる。境内社に小宮として、拝殿手前右側に南宮(大国主大神)と、拝殿手前左側に東宮(少彦名命)がある。


境内には、市の保全樹木に指定されているむくのきがある。ご利益は、厄災除け、一族・子孫繁栄、学業・受験合格、病気平癒








住所:大阪府八尾市泉町2-118


アクセス:近鉄大阪線八尾駅下車北2km