【愛宕念仏寺】(おたぎねんぶつじ)京都市右京区(1/3)
【愛宕念仏寺】(おたぎねんぶつじ)京都市右京区
嵯峨野にある天台宗の仏教寺院。 本尊は厄除千手観音、別名千二百羅漢の寺。愛宕山参道の山麓の入り口に位置する嵯峨野めぐりの始発点として知られます。8世紀中頃、称徳天皇により京都・東山、今の六波羅蜜寺近くに愛宕寺として創建。
当初は、現在の建仁寺の南側にありましたが、1922年(大正11)にこの地に移されました。本堂は度々移建され、補修を加えられてきていますが鎌倉時代中期の和様建築の代表的な遺構で国の重要文化財に指定されています。堂内にある木造千観内供座像は、口を開いて念仏を唱える千観の姿をしており、鎌倉時代の肖像彫刻の逸品です。また地蔵堂には、愛宕山本地仏の火除地蔵菩薩坐像が安置されています。境内には、1512年(永正9)の造刻銘のある石塔姿をはじめ、1200体にも及ぶ羅漢像がところ狭しと建ち並んでいます。
所在地 :〒616-8439 京都府京都市右京区嵯峨鳥居本深谷町2-5