【天龍寺】(てんりゅうじ)大阪府八尾市
【天龍寺】(てんりゅうじ)大阪府八尾市
近鉄電車「服部川駅」から高安山に向かって徒歩約10分で八尾市農免道に着きます。
農免道沿から東側(山方面)に向かって、大窪・山畑7号墳「抜塚」がある来迎寺への道と安国寺への道とのちょうど真ん中のあたりに細い道が1本あります。それが【天龍寺】(てんりゅうじ)への道です。八尾市農免道のところには【天龍寺】への標識、案内板など一切無いので簡単にたどり着くことは不可能です。【天龍寺】が近くになってくると、お寺のような門はなく「天龍寺」と書かれた木製のかなり劣化した灯篭があります。
【天龍寺】の由緒等については不明ですが、建物の色、標石の文字などから朝鮮寺の1つと思われます。入って直ぐ左側に、小さな赤く塗られた祠があり、不動明王が祀られています。この祠の後ろには大きな岩があり、これを御神体としていると思割れます。
左に少し行くと、小さな鳥居が2つだけがあり、1つは赤く塗られています。何が祀られてあったのか不明です。
右奥に滝があり、不動明王が祭られています。滝の前には標石が立っています。向かって右側は「天龍大神」「山神之碑」、左側には「北斗七星碑」と書かれています。滝の上には、赤い壁の建物の「地蔵殿」があります。
全体的に荒れ放題になっていて管理されているのかも不明です。この辺り一帯及び生駒付近にあるコリアン系の寺、朝鮮寺は本堂、祭場、七星堂、滝行場、住居を備え門の付近に地蔵相、境内に土地神洞があるものが多いです。本堂には正面に釈迦像を本尊として観音像、地蔵像等を三尊形式で安置するものが多く、他に不動像、薬師像、弘法大師像などがある寺も存在します。
場所:大阪府八尾市大窪
アクセス:近鉄「服部川駅」から徒歩約10分で八尾市農免道に着きます。農免道から高安山へ向かって山道を約15分歩くと【天龍寺】到着します。
【天龍寺】(てんりゅうじ)の滝
八尾市農免道
この舗装された道を上がっていきます。途中から舗装されていない山道になります。
この「天龍寺」と書かれた郵便受けが目印です。
この山道は滑りやすいので注意です。山道は1つで電柱が天龍寺まで数本立っています。
これが見えたら天龍寺に到着です。
赤い小さな祠があります。後ろの巨大な岩を神様として祀っていると思われます。
👇【天龍寺】へ行く途中、大きな木があります。そこに陰陽石があり、左へ曲がって行くと古墳があります。高安古墳群の内、大窪・山畑支群の1つと思われます。
「朝鮮寺」について;
多くの朝鮮寺においては本堂および七星堂、賽神場が設けられている。前者二つは朝鮮半島における仏教寺院中における大雄殿、三聖閣に該当する。本尊および諸菩薩を祀る本堂は日本の通常の仏教寺院本堂の外観とは異なり、一見して民家または集会所と区別が付かない場合が多い。寺としての表札も控えめである。七星堂では星神を中心にして、山神、海神などが祀られ、いずれの寺院でも本堂よりも地理的に高い箇所に設けられている。星神と山神については朝鮮半島においても同様に信仰されており、それぞれ現世での幸福と金銭を祈祷する習合性を現している。賽神場は通常は飾りつけなどの無い数畳の空間である。賽神場は、朝鮮においてクッ(賽神)と称されるシャーマニズム的現世信仰が行われる場所であり、諸神および諸仏に巫女(男も存在する)が信者の現世における利益をかなえさせる儀式が行われる。この賽神場とそこでの現世信仰が朝鮮寺の大きな特徴である。数多くの朝鮮寺における信仰において、仏教と賽神が占める重要度は各々の寺院によって異なっている。
境内には地形を利用して祠や行場としての滝などが併設されている場合が多い。それらの多くおよび本堂などには不動明王が祭られている。