【樟本神社】(くすもとじんじゃ)大阪府八尾市木の本(旧丹北郡)、北木の本、南木の本(旧志紀郡)の3箇所
【樟本神社】(くすもとじんじゃ)は、大阪府八尾市にある神社。延喜式神名帳に「樟本神社 三座 鍬靱 河内国志紀郡鎮座」と記される式内社であり、現在の八尾市木の本(旧丹北郡)、北木の本、南木の本(旧志紀郡)の3箇所に鎮座している。創建の年代は不詳であるが、古墳時代以前に遡ると考えられる。祭神は、古来は木霊とされるが、のち、布都大神、饒速日命。 当地が物部氏の旧領地であり、用明天皇の時代に物部守屋が守護神として崇めていた神々を持ち込んだと考えられる。
最初は木本村に三座あったが、北木本が分村し、さらに南木本が分村してそれぞれに一座ずつ分けられた。
①北木本の【樟本神社】
旧大阪中央環状線(旧八尾藤井寺線)沿い西側に位置する。境内に物部守屋の首を洗ったと伝わる直径約3mの池がある。境内中央に児童公園があり、奥に小さな社殿がある。三社のうちでは最も規模が小さい。
「楠本神社(くすもとじんじゃ)」境内に「守屋池(守屋首洗池)」があります。池の前に、屋首洗池と刻した自然石の碑が立っています。この「楠本神社」社務所の壁に貼られた案内には、「聖徳太子が迹見赤擣に鏑矢をもって、物部守屋を射させたところ、その矢が守屋の胸に当たり、秦河勝がその首をとって、この池で洗って聖徳太子の見参に入れたという」と書かれています。
②南木本の【楠本神社】
旧大阪中央環状線 木本交差点から少し南の市道(旧八尾藤井寺線)沿い西側に位置する。境内北側に社殿がある。境内南側に黄檗宗の仏教寺院である日羅寺があり、本尊は薬師如来像。敏達天皇が百済から呼び戻した日羅にここの土地を与え、日羅はこの地に寺を建立し、薬師如来像を安置したと伝えられる。
③木の本一丁目の【楠本神社】
木の本一丁目の旧木本集落内に鎮座する。南木本の楠本神社からひとつ南の辻を西へ辻二つ分進んだところにある。