【法楽寺】(ほうらくじ)大阪市東住吉区 (2/3)
【法楽寺】(ほうらくじ)大阪市東住吉区
真言宗泉涌寺派大本山の寺院。山号は紫金山、院号は小松院と称する。通称「たなべのお不動さん」。近畿三十六不動尊霊場第3番。伝承によれば、源平の戦乱で戦死した平家と源氏の霊を怨親平等に弔うために、源義朝の念持仏であった如意輪観世音菩薩を安置し、壮麗な伽藍が営まれたことが起源とされる。
山号の紫金山は、治承2年(1178年)、仏教の信仰に篤かった平重盛が宋の禅師・育王山仏照の高徳を聞き、黄金3000両を献上し結縁を求めたとの伝えによる(『平家物語』巻三「金渡」にみえる話)。仏照は重盛の仏法への志に感嘆し、育王山伝来の紫金の仏舎利二顆を贈ったという。また、院号の小松院は、平重盛の別称が小松内府と称されていたことにちなむ。
元亀2年(1571年)、織田信長軍の侵攻による兵火で伽藍は灰燼に帰した。正徳元年(1711年)から本格的に復興を開始し、堂塔は大和国・宇陀松山藩織田氏殿舎が移築され、現在に至るまで山門・本堂に残されている。
境内には、
本堂(不動明王・釈迦如来・如意輪観世音菩薩・歓喜天などを祀る)。
大師堂(弘法大師・真言八祖絵像を祀る)。
三重塔 - 平成8年(1996年)11月26日-三笠宮崇仁親王臨席のもと落慶法要。
「平成の三重宝塔」ともいい、本尊は金剛界大日如来像。脇侍として江戸時代の作と伝わる不動明王立像と愛染明王坐像。礎石上塔総高は約23メートル。
水掛不動尊。
重要文化財は、絹本著色不動明王二童子像。
住所:大阪府大阪市東住吉区山坂1-18-30
アクセス:
JR西日本阪和線南田辺駅から徒歩すぐ。
大阪市営地下鉄谷町線田辺駅から徒歩すぐ。
(撮影:2018/3/6)